平成14年新年号
年越しは地元臼津地区で
 市民待望の東九州自動車道(大分宮河内IC〜臼杵IC〜津久見IC
間)が二十七日、午前十時より現地で開通式を行い、午後三時より一般
利用が始まった。
 今年は、開通の影響で市外・県外の観光客や初詣を臼津地区でと考え
ている利用者、また市外・県外へと出向いていこうと考えている人の為
に是非年越しは地元臼津地区でと考え、幾つか行事を紹介する。
 国宝臼杵石仏では年越し供養法要が市仏教会の協力により大晦日の午
前十一時から大日如来前で行なわれる。一年間の石仏へのご加護に感謝
するとともに来年の無事を祈る催しで、今年で十七回目となる。また、
参道や各石仏群(古園石仏・山王石仏・ホキ石仏第一群・ホキ石仏第二
群)の周囲に並べた約六百本のたいまつやかがり火が午後十一時半より
一斉に点火される。
 年が明けて一日、午前零時からは、地元久家本店提供の樽酒で鏡割り
が石仏事務所前で行われ、参拝者に振る舞われる。他に特製甘酒のサー
ビスもある。
 新しい年を元気で迎えられるようにと、地元臼杵のいかづち会による
和太鼓の演奏も同所で除夜の鐘とともに行なわれる。
 他に八坂神社では『除夜祭』、福良天満宮では午後三時より『年越大
祓(おはらい)』、『除夜祭』が行なわれる。
 特に福良天満宮では、来年十月に菅原道真公1100年大祭が行われ
ることを記念してウソ鳥(天神様に住みウソを真にしてくれる、また身
代わりとなってくれる有り難い鳥)守りが元旦から三日間に分けて計千
百個参拝者に配られる。また午前0時からは甘酒のサービスやふくおこ
し、おみくじ、御守、御札授与など各種内容で参拝者の方々を迎える準
備をしている。
 一方、津久見市では同市役所隣の赤八幡神社など地域の神社仏閣でし
めやかに年越しが行なわれる。なお、臼杵石仏は午後十一時半以降、入
場無料となる。問い合わせは、臼杵石仏年越供養法要=臼杵市観光情報
協会TEL64‐7130。




新たな旅立ち成人式
 今年の新成人の門出を祝う成人式は第二月曜日の一月十四日に行なわ
れる。
 厳しい不景気の中だが、この日ばかりは新成人の華やかな着物姿の明
るい笑顔が目に浮かんでくる。
 臼杵市の今年の新成人は十二月二十五日現在、女子二百三十三名、男
子二百二名、合計四百三十五名。
 式は十時半からの予定で岡部観栄教育長が開式のことばを述べ、国歌
斉唱に続いて後藤國利市長の式辞、岡田醸一郎教育委員長のお祝の言葉、
来賓の祝辞の後、新成人を代表して安東照晃さんに記念品が手渡される。
続いて清田麻理恵さんが新成人を代表して二十歳の誓いを述べ山本正嗣
助役の閉式の言葉で式は終了する。
 また、津久見市でも十時半より式が始まり、新成人は十二月二十五日
現在、男子百五十六名、女子百四十二名合計二百九十八名で、開式のこ
とばの後「君が代」斉唱に続いて、岩崎泰也市長の式辞、来賓の祝辞が
あり、津久見・青江・下浦・日代・四浦・保戸島地区の新成人代表に記
念品が手渡される。最後に、同市では恒例になっている新成人代表によ
る主張発表「二十歳からのメッセージ」があり閉式のことばで終了する。




津久見の未来を考える
 津久見市の現状とこれからの東九州自動車道開通に向けどういった地
域づくりを行なっていくのかを考え則会長)が同市の津久見市民会館で
約二時間半開催された。会場には約二百五十人を越す老若男女が参加し、
今後の同市のあり方、市民のあり方について話があった。まず、石井企
画財政課長が同市の港湾事業について説明、内村日本道路公団大分工事
事務所長が高速道の活用事例を紹介した。
 続いて行われたパネルディスカッションには津久見中央病院の三浦事
務長、越智小学校の小手川校長、吉本金物店の吉本代表、タイセイの児
玉総務課長がパネリストとして参加した。
 参加者からは、高速道、行政、教育、経済、地域づくり等の質問や意
見が多数出ていた。主催者は、今後もこういったものを定期的に行ない
たいと話していた。




ブリ加工場操業開始
 兵庫養殖漁業生産組合(神戸市兵庫区・伊藤博組合長)と津久見市漁
業協同組合(和田友幸組合長)が協同出資した水産加工会社『兵殖』(
本社・津久見市高洲町・伊藤博社長)の加工場が高洲町の水産基地に完
成し三日から操業を始めている。五日、関係者約八十名が出席して落成
式が行なわれ神事、もちまきなどの後、市民会館で祝賀会を開き完成を
祝った。
 工場は鉄筋二階建て、約一万八千平方メートルで、建設費は約三億五
千万円。
 原料は津久見市内で養殖したブリやハマチ、水揚げされたアジやサバ
などで機械で三枚におろし「フィレ」という加工品を生産、東京など大
都市の市場や量販店、生協などに出荷する。従業員は地元からパートを
含め四十名を採用した。     (写真は津久見市との調印式風景)




みずほ厚生センター もちつき大会
 毎年、年末の時期に、九州電力臼杵営業所労働組合では、みずほ厚生
センター(大塚泰弘理事長)運動場で、もちつきの奉仕をしており、今
年で七回目。
 労組員二十名と入所者約百名で三十キロのもちをつき、みんなでご馳
走になった。またサッカーボールなどスポーツ用品もプレゼントされ、
入所者は思わぬプレゼントに大喜びだった。




消防出初め式
 年が明けて、一月六日(日)臼杵市では恒例の消防出初め式が普段よ
り約一週間早く臼杵公園グランドで行なわれる。
 予定では団旗入場に続き、点検者並びに来賓入場で幕を開ける。
 今年は第十三分団(指揮者/団長=中尾晴海以下三十四人)による小
隊訓練点検、第五分団(指揮者/団員=森田武夫以下五名)によるポン
プ車操法、第十一分団(指揮者/団員=佐少浩康以下四名)による小型
ポンプ操法があり、辻ロータリーを分列行進する。
                    (写真は昨年の放水風景)




韓国プロ野球 秋季キャンプ終了
 十一月九日から三十日までの津久見市秋季キャンプが終了、選手たち
は三十日朝、帰国の途についた。
 今回のキャンプは二軍の若手選手を中心に四十二名が参加、津久見市
民球場などで練習した。
 津久見市中央町のホテル前には二十名あまりの人々が集まり、選手た
ちと握手して別れを惜しんだ。
 また、斗山ベアーズから練習用硬式ボール千八百個が津久見高校野球
部及び津久見サンボーイズに贈られた。ボールはベアーズが秋季キャン
プで使用したもので、岩崎泰也市長は「ベアースの暖かい気持ちのこも
ったボールで練習に励んでください」とあいさつ。津久見高校野球部の
塚本主将とサンボーイズの石井監督に手渡した。




グラウンドゴルフで健康
 晴天に恵まれた十二月六日、第二回エヴァホールわくや杯グラウンド
ゴルフ大会が、臼杵公園運動広場で開催された。
 大会には市内のグラウンドゴルフ愛好者約百五十人が参加。青組、赤
組に別れ八ホールをまわった。参加者らは優勝を目指し熱戦を展開した。
▼結果は次のとおり。
優勝=島津雅(浄光台)・準優勝=三浦朗(新地)・三位=三浦敏詮(
左津留)・四位=安東孝(熊崎本村)・五位=伊東カヨ(新地)・六位
=首藤敏野(中市浜)・七位=渡辺竜起(荒田)・八位=鳥越敦子(東
福良)・九位=吉田安子(久保)・十位=足立博之(双葉)。
                           (敬称略)




不祥事の後始末を民間へ
 臼杵市諏訪の社会福祉法人同心会(市原トメ理事長)では、津久見市
が所有する長目釜戸地区の土地約八千五百平方メートルを借り受け、二
〇〇四年四月の開園を目標に「特別養護老人ホーム」と「養護老人ホー
ム」を併設した『第二緑の園』(仮称)を建設する。
 津久見市は『第二緑の園』完成と同時に堅浦の「市養護老人ホーム長
寿園」を二〇◯三年末で閉園する。
 養護老人ホーム長寿園は設立後三十年あまり経過し建て替えの時期を
迎えており、市は建て替えた場合の財政負担や維持費を検討した結果、
民設民営によるホームの整備、運営方式に決めた。「第二緑の園」は特
別養護老人ホーム七十床、養護老人ホーム五十床、定員十人のデイサー
ビスセンターを併設、一部三階建てで床面積は延べ六千平方メートル。
総事業費は十四億円を予定している。
 津久見市は法人の本拠を津久見市内に置くことを条件に、同心会に用
地を無償貸与するほか、建設費の内一億五千万円を補助し、十年間、借
入金の利子の半分を補助するなどの支援をする。長寿園の入所者は「第
二緑の園」で引き受ける予定。




千代田に公園完成
 東九州自動車道の開通を前に、国道五〇二号線と臼坂バイパスをつな
ぐ為の臼杵市市浜第二土地区画整理事業が完成し、現地で神事と石碑の
除幕式が関係者約四十人で行なわれた。また、二十八日には、午前八時
半より市道市浜千代田線の開通式も行なわれた。




臼津解剖  二十一世紀の最初の年も本日で終わり。本年も世界、国内とさまざま
な事があった。我が臼津地域でも転換期となるであろう高速道のインタ
ーチェンジ開通がこのほど行われた。
 情報・モノ・人の流れが活発になれば良い面、悪い面が出てくるが、
それもそこに住む人の考え一つ。他人任せでは、なんら今までとかわら
ない臼津地区で終わってしまう。
 先日、津久見市で「津久見の将来を考える会」主催の津久見のこれか
らを考えるフォーラムが行なわれた。
 当初この話を聞いた時はせいぜい主催者とパネラーと仲の良いメンバ
ーが、集まっても二、三十人だろうと考えていたが、会場には約二百五
十人を越す人が参加していた。
 関係者の話によると、今までも同地の将来を考える事業の計画はあっ
たが、ことごとく潰されてきたと聞いた。市民が政に参加することは、
一部の行政担当者、一部の議員の利害の為にタブーとされていたようだ。
臼杵市や他の地域でもあったことだろう。しかし、これから先もそうい
った流れで本当に良いのだろうか。今回の若手のやる気にはエールを送
る。
 前項に書いたが、情報・モノ・人の流れが活発になればなるほど中央
ではじき出された二流、三流の企業が田舎へ進出し、地域にはなにも還
元がなく独自路線を突き進む。
 来年、四月二十一日(日)には臼杵市議会議員選挙が投票、即日開票
される。議席は二十二。現状では現職が花道を飾るといった声は聞かな
い。と言うよりも就職活動花盛りである。
 自分のことより地域(臼津)の事を考える議員の誕生を切に祈る。




いわせて  実質的にはおめでたくはないが、新年明けましておめでとうございま
すと一応、年頭につき御挨拶を申し上げる。今回は地蔵が苦言を呈する。
 構造改革、行政改革と叫ばれて何年になるだろうか。改革は地方から
と幾度も言ってはいるが、当地区もご多分に漏れず非常識と独断先行が
まかり通っている。
 東京都がホテル税で百円を宿泊者から頂くという税率を打ち出したが、
賛否両論あるが地蔵は百円ではダメ。千円位の税を掛けるべきだと考え
る。臼杵でも一人当たり二千円位のふぐ消費税を掛けるようにしよう。
 一方、ご当地の大型量販店等の店では地元での買い物は一切しないで、
全て本部から送られてくるシステムと聞く。それに市民は金を払い、商
品を買う。これでは地方自治体はやっていけない。
 公共事業という名の元で県や市が行なっている入札でも地元には落ち
なくなった。今では市外の業者が我が物顔で工事をしているが、昔は三
〇%〜四〇%の労務費と言う名のお金が地元に落ちていた。それもこれ
も無能な指名委員会なるものが行政内にあるからである。宮城県のよう
に不祥事が発生してから入札・契約制度の改善をするようになれば、ど
のような事態になるのか考えただけでも…。
 その前に民間等で第三者の機関を作るべきである。
 金は市外の業者が持って帰り、地元には人は住まなくなり、行政職員、
議員は当たり前(市民○○人に対して一人)のように多数いる。これで
は、借金が増えるのはあたりまえ。
 もう少し先の話ではあるが二〇〇三年の初夢では、一歩前進した臼津
市の構造が軌道に乗っていることを切に願う。     (豊の地蔵)




臼鬼夜行 


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