臼津タイムズ9月号
臼杵映画「なごり雪」クランクイン
 八月二十七日、臼杵市を舞台にした映画「なごり雪」の製作発表
記者会見が県庁であり、大林宣彦監督、「なごり雪」を作詞・作曲
した津久見市出身の音楽家伊勢正三さん、平松知事、後藤國利臼杵
市長が出席して開かれた。
 昨年四月、大野町であった「第五十一回植樹祭」で総合演出を務
めた際、城下町のたたずまいが残る臼杵市を訪れ、映画を撮るイメ
ージが沸いたと言う監督は臼杵の風景をふんだんに使い、ヒット曲
「なごり雪」の音楽を流す予定。
 「なごり雪」は、東京に住む五十代の主人公(三浦友和)が生き
ることの意味を失い、友人の妻の死をきっかけに古里臼杵に戻り、
三十年前を回想し、生きる勇気を持つ…と言う物語。
 九月十日から約一ヶ月間撮影を続け、エキストラの市民約七百名
も参加する。
 クランクアップは十月上旬、公開は来春の予定。
 撮影初日の十日は午前八時頃から、二十九年前の臼杵駅で東京の
大学に向かう主人公を親友が見送るシーンを昔のつくりのJR上臼
杵駅で撮影、また昔の面影の残る二王座でもロケをした。エキスト
ラの市民二十名を含む映画スタッフや出演者約八十名が撮影に加わ
った。
 大林監督は「市民の皆さんがスタッフであり、キャスト。一緒に
映画を作っていきたい」と話していた。




「うすき竹宵」みんなの手で
 臼杵の城下町を竹ぼんぼりの明かりで幻想的にライトアップする
市民参加型まつり「うすき竹宵」が今年も十一月三日(土)・四日
(日)の両日、古い街並みの残る中心部をメインに開催される。
 年々来場者も増え、九州を代表する秋の風物詩にするべく市民、
各種団体が準備に参加している。
 今回二回行なわれた祭りで使う竹の切り出しには、延べ約八十人
が参加。
 実行委員会のメンバーらは現在、竹ぼんぼりの製作など、同市役
所前の倉庫で午後六時から午後九時まで地道な作業で汗を流してい
る。今年の「うすき竹宵」は、昨年より約三千本多い一万本の竹ぼ
んぼりで、辻ロータリーから港町、JR臼杵駅前まで広げる。
 一昨年より開催期間も二日に延長、秋の産業文化祭も同時開催と
し、会場も二王座地区から町八町、平清水地区へ拡大。般若姫行列
が祭りに参加したのも同年からである。
 「うすき竹宵」の実行委員会(高橋真佐夫委員長)は「今後は、
この竹をぼんぼりに加工する作業が待っています。どなたでも参加
出来ますので、ぜひ夕方は倉庫の方へ足を運んで作業に参加して下
さい」と話していた。




臼杵チーム三年連続優勝
 夏休みも終りが近づいた八月二十六日、三重町勤労者体育館で、
三重町スポーツ少年団柔道教室主催による「第二十回大分県少年柔
道三重大会」が開催された。
 大会には、県内外から十六チーム、約三百名の小学生が参加。選
手たちは日頃の練習の成果を発揮して、優勝を目指した。
 試合の成績は次の通り。
【団体戦】
★優勝=臼杵市柔道連盟少
    年部A
 先鋒 吉良勝弥 一年生
 次鋒 高橋知也 三年生
 四将 蓑原和秀 四年生
 三将 藤沢隆典 五年生
 副将 富田京平 六年生
 大将 佐々木麻衣 〃
 臼杵市柔道連盟は三年連続優勝の快挙。準優勝=三重町少年柔道
教室A 三位=高田少年柔道クラブA・一成塾A(宮崎)
【個人戦】(臼杵市のみ)
★男女混合無差別一年
 一位=吉良勝弥 ★軽量級五年 一位=富田京平、三位=首藤陽
 介 ★重量級三年 二位=高橋知也 ★同四年 一位=蓑原和秀
 ★同五年 三位=藤沢隆典
【女子】
★三・四年 一位=佐々木あや ★五・六年 二位=佐々木麻衣
 なお、臼杵市柔道連盟少年部では部員を募集中。子どもたちは市
営柔剣道場で週四回練習、日頃のあいさつや礼儀作法も学んでいる
とのこと。問合せ先TEL62―2236(岡部整骨院)
 またはTEL63―1189(高橋事務局長まで)。




県少年野球大会
 八月五日と八月十一日の両日、臼杵市民球場と市民グラウンドに
分かれて「第二十四回夏期少年野球大会」兼「第三十二回大分県少
年野球大会臼杵予選」が開催された。
 参加した十三チームは、酷暑の中、元気一杯優勝を目指して善戦
した。
 また、八月二十五日から三日間「第三十二回県少年軟式野球大会」
が別府球場など三球場で開かれ、地区予選を勝ち抜いた二十六チー
ムが出場、熱戦を展開した。臼津地区からは、戸室スポーツ少年団
と中田少年野球部が出場。
 戸室チームは一回戦で三重を7対5、二回戦で佐伯を5対4、準
々決勝では、北扇クを12対3で破り、準決勝に進出したが明治に7
対6で惜しくも破れた。中田チームは二回戦で別保に2対0と惜敗
した。




一輪車競技大会
 八月二十六日、臼杵市洲崎の市役所駐車場で「第十六回県一輪車
競技大会」が開かれ、臼杵市及び津久見市から小学生十二名が出場
した。
 開会式で東公佐サイクリング協会長のあいさつの後低学年と高学
年に分かれて競技が開始された。
 競技は市役所の周囲を廻り、約千メートルを走るタイムレースと、
並べられた十本のピンの間を縫って往復するスラロームの二種目で
行なわれ、保護者や友達らの声援を受けながら、日頃の練習の成果
を競った。
 結果は次のとおり。
【タイムレース】
★高学年
 一位=久保泊小五年 倉橋伸弥
 二位=久保泊小六年 川辺美喜
 三位=福良ヶ丘小四年 油布和子
★低学年
 一位=久保泊小三年 川辺健司
 二位=久保泊小三年 倉橋 彩
 三位=中臼杵小二年 足立愛理
【スラローム】
★高学年
 一位=中臼杵小四年 足立真依
 二位=久保泊小五年 幸 知美
 三位=久保泊小六年 川辺美喜
★低学年
 一位=久保泊小三年 川辺健司
 二位=中臼杵小二年 足立愛理
 三位=久保泊小三年 倉橋 彩




県南ママさんバレーボール大会
 津久見勤労者体育センターで八月五日、「第二十五回県南ママさ
んバレーボール大会」が開催され、県南各地区から十八チームが出
場して熱戦を展開した。
《1回戦》
 臼杵・あまべ 不戦勝
    佐伯・友遊倶楽部
 佐伯ウイング 2対0
    つくみ・シニア
《2回戦》
 臼杵・あまべ  2対0
 津久見・エンジェルス
 津久見クラブ  2対0
 佐伯・八幡キャロット
 青江クラブ   2対0
 うすきクラブ
 上浦町上浦ママ 2対0
 佐伯すみれクラブ
 佐伯マドンナ  2対0
 津久見堅浦クラブ
 津久見ウィッシュ 2対0
 臼杵・上浦クラブ
 佐伯みなみママ 2対0
 臼杵・福良ヶ丘
 臼杵・市浜クラブ 2対0
 佐伯・ウイング
《3回戦》
 臼杵・あまべ  2対1
 津久見クラブ
 上浦町上浦ママ 2対0
 青江クラブ
 佐伯マドンナ  2対0
 津久見ウイッシュ
 臼杵・市浜クラブ 2対0
 佐伯みなみママ
《準決勝》
 臼杵・あまべ  2対0
 上浦町上浦ママ
 臼杵・市浜クラブ 2対0
 佐伯マドンナ
《決勝》
 臼杵・市浜クラブ 2対1
 臼杵・あまべ
決勝戦は臼杵市同士の対戦となったが、あまべNEPTUNEは惜敗。




JC世代交流学校開校
 このほど社団法人臼杵青年会議所(理事長/小野祐一)では深刻
な少子高齢化問題に注目し、世代を超えたふれあいや福祉体験・老
人施設の訪問などを柱とした「世代交流学校」を開校した。
 同会議所では、山崎実行委員長のもとメンバーが一丸となり今年
初めから計画。 参加者は、小・中・高校生、ボランティア、施設
関係者など約八十人が参加した。
 二日間にわたり、子供たちと一緒に点字や手話の学習、重りや目
隠しをしての高齢者疑似体験、車イス体験、班毎に分かれての施設
利用者とのゲームやちぎり絵を行なった。
 終了後、子供たちの感想文の中には「大人になったら福祉の仕事
に就きたい」や「これからおじいちゃん、おばあちゃんに優しくな
れる」など事業成功を思わせる内容のものが沢山あった。




小学校夏祭り
 夏休みに思い出づくりや、情操教育の一環として学校と地域が一
帯となり各小学校で夏祭りが行なわれた。
 臼杵小学校では、八月十八日(土)、数年ぶりとなる夏祭りを復
活。地域から約千人が参加して夏の夜を盛り上げた。
 また、三世代交流と地域活性化を目的とした「上北ワイワイ縁日」
が同月二十五日(土)、上北小学校で夕方四時半から行なわれた。
 ヨーヨー釣りや輪投げ、ストラックアウトなど子ども縁日から、
プールを使ったうなぎのつかみ取り、飛び入り自由のカラオケ大会
・学生バンド、楽器演奏など子どもから大人までが楽しめる内容の
催しがあり、最後にはお楽しみ抽選会が行なわれ、同地区民ら約三
百名の参加があった。




社会人野球九州予選
 県内でも有数の野球場施設を持つ臼杵市民球場と大分県営新大分
球場で「第二十八回社会人野球日本選手権大会九州地区予選」が八
日から約一週間行われている。
 今回参加した社会人野球チームは十二チーム。(福岡県/5、熊
本県/2、長崎県/2、沖縄県/2、大分県/1)試合方法は二敗
失格制トーナメントとし、前半の日程を臼杵市でも行ない、社会人
野球独特のチアリーダーや応援団が来臼した。




九月市議会開会
 臼杵市では今月六日、九月議会を開会。会期を二十一までの十六
日間と決めた後、本年度一般会計補正予算案(補正額三億七百二万
二千円/累計百三十五億九千二百十二万六千円)、出産育児一時金
貸付基金の新設に伴う条例の一部改正案、等十四議案を上程。後藤
市長が提案理由を説明した。
 補正予算案には、ホームページ作成委託料(二百五十万円)や地
域情報化推進事業特別会計繰出金(二千五百二十一万七千円)や保
育所運営管理委託料(千七十八万二千円)、私立保育所措置費(千
九百六万五千円)、直売所出荷農家ハウス設置支援事業補助金(百
万円)、まちんなか交流館《仮称》館内展示品関係制作委託料(千
七百万円)、なごり雪映画製作負担金(一千万円)、東九州自動車
道開通式プレイベント委託料(二百八十万円)、ナショナルトラス
ト全国大会補助金(百五十万円)、家屋工作物移転補償費(千七百
万円)、総合公園建設工事費(二千三百九十万円)等が盛り込まれ
ている。
 また、初日の一般質問で大塚議員が出したケーブルインターネッ
トの今後の見通しについての質問で市長より早い段階(十月を目処
に)でのネット回線高速化が解答として示された。
 これは現状の同インターネット使用料、月額二千五百円を千円に、
また高速通信を希望の方は月額二千五百円のままでの利用が可能と
のこと。背景には全国的に進むネット高速化を考えての二段階での
利用状況を試すのが狙いである。




津久見扇子踊り
 八月二十五日夜、「第三十八回津久見市民扇子踊り大会」が、津
久見市民球場で盛大に開催された。
 大会には市内の婦人会や子ども会、事業所などから四十四団体、
千五百名が参加し、華やかな扇子の舞を披露した。
 扇子踊りは、戦没した武士を供養するため約四百五十年前から始
まったと伝えられている。
 扇子が舞う優雅な踊りとして、市を代表する伝統芸能となってお
り、会場の中央に設けられた高さ十二メートルのやぐらを踊り子た
ちが八重の輪で囲み、「津久見扇子踊り保存会」の太鼓、三味線、
口説きに合わせて「扇子踊り」や「三勝」、「津久見音頭」と次々
に踊りが披露され、千五百名の踊り子が持つ扇子が夜空に舞うと、
約八千名の観客から大きな拍手が沸き上がった。
 アトラクションの「樫の実少年少女合唱団」の合唱や千発の打ち
上げ花火が大会を盛り上げた。
▽入賞団体の表彰
 ☆市長賞=おきらく倶楽部
 ☆市観光協会長賞=大分海運、彦ノ内婦人会、上青江連合子供会
 ☆大分合同新聞社賞=千怒旭町、西ノ内婦人会、彦ノ内子供会
 ☆市議会議長=川上連合子供会
 ☆県議会議員賞=堅浦子供会
 ☆津久見商工会議所会頭賞=竜南運送

 ☆市区長会賞=落ノ浦婦人部
 ☆津久見署長賞=太平洋セメント
 ☆市地域婦人団体連合会長賞=中田区婦人会
 ☆市教育長賞=中田子供会
 ☆市子供会育成連絡協議会長賞=千怒子供会
 ☆市観光協会特別賞=美容組合、岩屋婦人会。




ふるさと盆踊り大会
 臼杵ふるさと盆踊り大会実行委員会の主催で、八月十七日夜、
「第三十五回臼杵ふるさと盆踊り大会」が辻ロータリー広場で、市
内の企業や自治会などから十六団体、約七百名が参加して盛大に開
かれた。
 臼杵商工会議所内に設けられた祭壇の前で、今年亡くなられた新
仏と戦没者の合同追悼法要の後、団体ごとに揃いの浴衣を着た踊り
子たちは輪になり、臼杵盆踊り保存会の会員による口説きに合わせ
て「祭文」や「お夏」を踊った。
 終了後、次の団体が表彰された。
▽最優秀賞=臼杵七島会
▽優秀賞=本町婦人会・二王座区
▽アイデア賞=臼杵市聴覚障害者協会&手話サークルせきぶつ
▽努力賞=フンドーキン醤油・富士甚醤油
▽奨励賞=大分銀行
▽特別賞=臼杵信用金庫




臼津解剖  合併問題がささやかれている臼津地域でも九月議会がスタート。
臼杵市は九月六日開会、十一日〜十三日までが一般質問、二十一日
が閉会の予定。津久見市では十三日開会、二十日・二十一日が一般
質問、十月一日が閉会予定となっている。
 現在、臼杵市と津久見市とでは臼津広域連合内に各市議会より議
員(各十名)を二十名選出、年間三万六千円(議長は+四千円、副
議長は+二千円)の報酬を頂いている。
 臼杵市では来年四月、市議会議員選挙が行なわれる予定だが、現
職の引退は聞かない。前回の議会より始まったケーブル議会放送の
反響からか、はたまた来年の就職活動を考えてか、今回の一般質問
では二十人(議長を除く)中、十六人が質問台に立ち、執行部への
質問を行う。
 前項に書いた、合併問題の中で市町村合併特例法なるものがあり、
合併(新設合併/二以上の市町村の区域の全部、若しくは一部をも
って新たな市町村を置くことで市町村の数の減少を伴うもの・編入
合併/市町村の区域の全部、若しくは一部を他の市町村に編入する
ことで市町村の数の減少を伴うもの)をすることで議員の定数や在
任期間も大幅に変わってくる。
 例えばここ二・三年の間に臼津地域が合併した場合、来年の市議
選に当選した議員は長くて六年任期が生じることも考えられる。
 そういったことも踏まえ、臼杵市民はケーブルテレビ等で、また
津久見市民は傍聴に出かけて議員諸氏の活躍を参考に、今後の臼津
地域の発展を考えていただきたい。
 どちらにせよ、今後の臼津地域は地元に住む人の考えが一番重要
なのだから…。




いわせて  全国的にIT関連の事業を普及させようと関係各省庁、県、市で
は予算を計上しているようではあるが、実際のトコロどうなのだろ
うか。四月から行なわれているIT講習会の参加状況は?ケーブル
が張り巡らされているが利用状況は?そのことから波及するであろ
う地場企業の行方は?などIT事業が進むにつれて情報が入りやす
くなったのかと思いきや、なかなか昔と変わらないのが現状ではな
かろうか。
 ひとつには、まだまだお試し期間であって、実用はこれからとい
ったこともあるのだろうが・・。
 やはり今のトコロ、市民本意というよりも行政本意といった改革
にしかなっていないのではないか。
 偉い方々が良いものを色色と考えてはくれるが、実用段階になる
と利用者との間にギャップが出てしまう。
 例えば、「厚生労働省が医療機関が発行する診療報酬明細書(レ
セプト)をインターネットを利用して処理する実験を来年度中に始
める為、来年度予算の概算要求に六億五千万円を盛り込んだ」と紙
面で読んだが、その前にしないといけないことがあるのではないか。
 いかにしてそのレセプトを使わなくて良いかも同時に進行させて
いただきたい。
 臼杵市では「生涯現役」といったことをキャッチフレーズに高齢
者が医療機関に掛かる回数を減らせるように計画をしているが、国
保は県内でも高い位置で横ばい状態が続いている。
 生涯現役を考えている人はなんとかなるにせよ、それ以前に考え
る余地のある人には違った方法論を行使していかなければ、机上の
空論にしかならない。               (タクミ)




臼鬼夜行 


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