臼津タイムズ8月号
臼杵市議会議員二十人 小・中学生、議会で奮闘
 臼杵市では八月二日、地方自治に関心を持ってもらおうと市内の十三小学校、
六中学校から小学六年、中学三年各一人がそれぞれの学校を代表して「市議」と
なり、議長は南中三年の小野圭介くんが務めた。
 執行部は後藤市長をはじめ山本正嗣助役、村上直教育長、神田常幸収入役など
十五名が出席。子ども市議からは教育・産業・環境・観光・街づくり・福祉等の
議題で一般質問があり、特に「農業の活性化や若い人たちが働く職場を増やす政
策についてや、たくさんの借金ができた理由と返済の方法、観光客を集める工夫
について、通学路の改善の要望、子どもが安全に暮らせて文化や伝統を守る街づ
くり、バリアフリーの取り組み等」地域に即した質問がでた。
 後藤市長らが答弁に立ち一人ひとり丁寧に回答し、子どもたちや傍聴に訪れた
引率者の先生、保護者らも市長の答弁を熱心に聞いていた。
 市では子ども市議会を恒例化し、毎年夏休みに開催する方針。また、子ども市
議会の様子は十四・十五日の正午と午後十一時からケーブルネットの市民チャン
ネルで放送する予定。
▼参加者は次の通り。
首藤隆道(佐志生小)、若林里奈(下ノ江小)、亀井瑞樹(海辺小)、丸岡響(
下北小)、甲斐智博(上北小)、荻野進(中臼杵小)、藤澤洋平(南津留小)、
阿部慎也(下南小)、安達真理恵(市浜小)、正國文菜(福良ヶ丘小)、原山尚
子(臼杵小)、河野菜都美(上浦小)、薬師寺亮太(深江小)、高橋直高(豊洋
中)、足立悟(北中)、廣田渉(南中)、小野圭介(同)、佐藤翔吾(西中)、
師藤大聡(東中)、吉良昭洋(深江中)  (敬称略)




臼杵市民会館運営委員会
 「平成十三年度臼杵市民会館運営委員会委嘱状交付式及び第一回委員会」が七
月三十日、臼杵市民会館二階会議室であった。
 開会のことばの後、運営委員十二名に委嘱状が交付され、後藤國利臼杵市長の
あいさつに続いて議事に入った。
 まず会長、副会長の選任に続いて、市民会館職員による平成十二年度の自主文
化事業(十二回、総事業費三千六百二十四万一千円、入場者数五千五百九名)の
実績の説明があった。
 平成十三年度市民会館運営計画では、市民がすぐれた芸術文化に出会い・ふれ
あい・安らぎと潤いのある生活をおくることを願って市民文化意識の高揚を図る
ため、「文化団体等の減免措置等」を活かし、「会館維持管理業務」に万全を期
し、「自主文化事業の定期的開催」、「会館貸出し業務」等に「限られたスタッ
フ、限られた予算」等を工夫し、柔軟、積極的に取り組むことを述べた。
 また、平成十三年度の自主文化事業の予定は現在(五公演で、総事業費は二千
二百十二万八千円)となっている。
 平成十二年度の市民会館利用状況は、大ホール七十八件、使用料合計七百三十
八万一千三百四十円、小ホールおよびリハーサル室を含めて使用料の総合計は一
千十三万九千四百六十円であった。
 なお、任期は平成十三年四月一日から二年間。
 委員は次の通り。
 玉井重美、安倍テル子、桑原英治、板井優子、安藤正一、前田勝雅、河野幸恵、
菊田徹、匹田郁、須藤民子、野上政憲、根之木拓子、会長=安藤正一、副会長=
板井優子。(敬称略)




九州大会出場
 八月六日から十二日の期間に行われる中学総体の九州大会を前に、出場者が市
を訪れ出場の挨拶を行った。▼出場者は次の通り。陸上競技=一年男子千五〇
〇E/吉田亮太(北中)、剣道=高橋薪伍(北中)、水泳=男子二〇〇E背泳ぎ
・一〇〇E背泳ぎ/堺和樹(西中)、女子二〇〇E背泳ぎ・一〇〇E背泳ぎ/朝
来智可子(西中)、男子四〇〇E個人メドレー/平川奉也(北中)、柔道=男子
五五L級/高橋宗誠(北中)、女子五七L級/足立里美(西中)。  (敬称略)




住吉夏祭り盛大に開催
 臼杵三大夏祭りの一つ住吉まつりを盛り上げようと、臼杵商工会議所青年部会
(会長/緒環邦治)が主催している「第十四回住吉夏まつり」が七月二十八日、
夕刻より同市市浜の住吉神社横で行われた。
 毎年同時開催となっている「フンドーキン起業祭」もあり当日は、祇園まつり
に勝るとも劣らない来場者があった。猿と犬のショーや豪華旅行券が当たる夏祭
り抽選会、こどもたちが参加したミニゲーム、市内で人気の現役女子高生コンビ
「あかねこ」によるライブも行われ、大人から子供までが楽しめる祭となった。
 イベント会場の回りにズラリと並んだ出店からの呼び声も熱気を帯びて祭りが
最高潮に達したとき、般若の面を付けた和太鼓集団いかづち会による太鼓の演奏
が行われ、その後、日本一短い花火大会も力一杯打ち上げられた。当日は近年に
ない来場者があった。




うすき竹宵実行委員会
 臼杵市竹光芸まつり「うすき竹宵」の第五回実行委員会設立総会が七月六日、
開かれた。
 約五十名が出席して開かれた総会で、高橋真佐夫実行委員長が「まつりも五回
目となり、臼杵の自慢となるような祭りにして、定着させよう」とあいさつ。
 後藤國利臼杵市長、佐藤陽一臼津関地方振興局長がそれぞれ祝辞を述べた。
 今年の竹光芸まつりは、十一月三・四日の二日間、二王座歴史の道周辺を、火
を点した竹ぼんぼり約一万本でムードたっぷりに演出する計画。
 また、般若姫行列や郷土芸能、楽器演奏などのイベントが予定されており、メ
ンバーは張り切っている。




島まつりで地域おこし
 昨年、日蘭交流四百周年記念事業の会場となった事でも知られる臼杵市佐志生
の黒島にて八月五日、「第二回島まつり」が地元主催で開催され、市内外から家
族連れやグループなど約五千人が訪れた。
 午前九時半からの島まつり開催セレモニーを皮切りに、地引き網やたらい舟競
争、宝探しに水上徒競走、魚の掴み取りと楽しいイベントが行われた。競技の終
了後、参加者らはぺこぺこになったお腹に生ビールと海鮮焼きやたこ飯等、普段
の生活では味わえない“島まつり”ならではの味を満喫していた。当日は地元の
人達が一丸となって“まつり”を通して地域の活性化に対する意気込みも感じら
れた。又、暑い中汗を拭きながら手伝いをする学生達の姿も印象的だった。




海の日、功労者表彰
 七月二十一日、津久見市民会館で九州運輸局津久見海運支局管内の平成十三年
度「海の日」海事関係功労者表彰式が行なわれ、関係者約六十名が出席した。
 中井義和津久見海運支局長が、九州運輸局長表彰を受けた神田船舶協業組合の
神田征一郎代表理事・西瀧海運の西瀧常博社長・大分海運に表彰を伝達して、記
念品を贈呈した。
 続いて次の十六名が津久見地区海運組合理事長表彰を受けた。
 (大分海運)=小手川繁明、小手川勇生、戸高宝次郎、薬師寺甚義。(宮崎産
業海運)=岡野新市、川野敦司、柴田盛人、山本守、坂木勝、水津夏好、手良西
浩二、林和夫。(津久見海運)=安武清美、清水七五三一。(中津留組)=江川
義昭、石田知幸。(敬称略)




山内流遊泳所オープン
 臼杵市中津浦の鯉来の浜(けいれいのはま)で七月二十日、市内外の小学二年
生から六十四歳のお年寄りまで約百名が参加して、江戸時代から臼杵に伝わる古
式泳法「山内流泳法」(県指定無形文化財)の入所式があった。
 式では後藤國利市長、村上直遊泳所長があいさつ。藤丸利光市議会議長、志村
学県議が祝辞を述べ、臼杵ライオンズクラブが遊泳所で使用する弓と旗ざおを寄
贈。
 続いて水神祭を営み、期間中の無事故を祈願した。
 式終了後、入所者全員は準備体操の後、各クラスに分かれて海にはいり、笑顔
で元気に練習を始めた。
 今後二十日間、泳法を学び八月十日の遊泳大会で練習の成果を披露する。




久保ん谷湧水まつり
 恒例の「久保ん谷湧水まつり」が七月十五日、久保ん谷湧水周辺で開かれた。
 久保ん谷は臼杵市東神野と野津町西神野の境目にあり、十四年前から東西神野
の交流を深める目的で例年この時期に祭りを開催している。
 当日は生憎くの小雨模様だったが、臼杵市、野津町のみならず、大分市などか
らもファンが訪れ、子供たちは元気に水遊びやウナギの掴み捕りに歓声をあげた。
 また、ソーメン流しでは大人も加わって、流れてくるソーメンを箸ですくって
美味しそうに食べていた。




吹奏楽コンクール
 平成十三年度大分県吹奏楽コンクール(第四十六回九州吹奏楽コンクール予選
)が七月二十七日〜二十九日、大分文化会館大ホールで行われた。
 臼津地区からは臼杵市立東中学校吹奏楽部(指揮・斎藤くるみ)、津久見市立
第一中学校吹奏学部(指揮・藤川良枝)、県立津久見高校(指揮・園田克典)、
臼杵ウインドアンサンブル(指揮・引田裕一)の各団体が出場。その中でもウイ
ンドアンサンブルは昨年に引き続き一般の部で金賞を受賞、今月十八・十九日に
行われる九州大会(開催地/佐世保)に出場することになった。
 また、県南で活躍している県南吹奏楽連絡会に所属の各団体(同東中・同アン
サンブル・同第一中・同第二中・同津久見高校他二団体)が「ブラスフェスタイ
ンうすき二〇〇一」を八月二十六日(日)に臼杵市立東中体育館で開催。開演は
午後四時からで入場は無料。(但し、入場整理券が必要)
問い合わせは、県南吹奏楽連絡会(津久見高校内)TEL82―4126、園田まで。




海洋科学高校九州地区 カッター大会五連覇
 「第二十九回九州地区水産系高校カッター競技大会」が七月十三日、沖縄県宮
古島・平良市の特設会場の五00m折り返しのコースで開かれた。
 カッターは長さ九メートル、十二名のこぎ手と艇長が乗り込み、コース往復の
タイムを競う。
 大会には九州・沖縄の六県から七校、八チームが参加。優勝を競った。
 海洋科学高校カッター部(臼杵市・児玉博和監督)は予選からすべてトップで
通過。五年連続、九度目の優勝を果たした。
引率/児玉博和、越智二郎
選手/北原光哲、伊藤裕太、川野貴博、森田高弘、高司幸一、藤沢和哉、熊本大
輔、濱田勇、西村拓馬、新納一臣、長尾修、追崎臣由、松本将利、高山宗志郎、
園田雄一、平松憲二。(敬称略)




ワープカップ杯 ゲートボール大会
 八月五日の日曜日、午前九時から臼杵公園広場で、市内の三十チームが参加し
て「第三回ワープカップ杯ゲートボール大会」が開かれた。
 六コートに分かれて予選を行なった結果、予選上位二チーム、合計十二チーム
が決勝トーナメント戦に出場、日頃の練習の成果を発揮して好試合を展開、優勝
を目指した。




少年野球県大会予選
 七月十四日と十五日の両日、津久見市民球場で「第三十二回大分県少年野球大
会津久見市予選」が港祭り協賛野球大会を兼ねて開かれた。
 大会には市内の九チームが出場、優勝を目指した。




臼津解剖  先日、臼津関地域でも県主導による「市町村合併を考えるフォーラム」が臼杵
市で行われた。
 内容は、講師による講演会と臼津関地域より集められたパネラー(会議所関係
二名・漁協関係一名)と他一名にてパネルディスカッションといった設定で行わ
れ、県によると臼津関地域は十カ所目ということもあり段取りよく議事は進んで、
会場内は三百人を越す傍聴者が集まった。
 約一世紀前に大きな転換があり、その約半世紀後、臼杵市と津久見市はそれぞ
れ近隣町村と合併し誕生した。
 それから五十年の月日が流れ、変革の時期にきていることは間違いない。
 しかし、国・県が主導で行なっていくことも必要ではあるが、まずは草の根レ
ベルで話し合いを持つことが必要ではなかろうか。
 各地区・各自治会がどう考えているのか?その地区から出ている市議はその取
りまとめが出来ているのか?仮に臼杵・津久見が合併したとき現人口では、約六
万人。それで地方自治が行なえるのか?合併による権限の譲渡は国からあるのか
?等々。国の法整備も至急見直しが必要である。
 また市民は合併によるマイナス思考ばかりを考えるのではなく、六万人の人口
を如何にしたら十万、二十万の都市として発展出来るのか等も考えて頂きたい。
 臼杵・津久見には現在、
幸か不幸か四十二名もの議員がいる。次回の選挙までは働いてもらうしか方法が
ないので彼らをフルに活用し、情報収集や討論会を持ち、今後どのような地方自
治を行なっていくことが最良の方法なのかを、まずはそこに住む人が話し合うこ
とが先決である。




いわせて  猛暑が続き温度は上がるが、一向に景気浮上は見られない臼津地区でも恒例と
なっている花火大会が盛大に行われた。
 先般、兵庫県明石市で行われた花火大会会場にて来場者らの将棋倒しといった
悲惨な事件があり最悪の事態を招いたが、この事件は、ただ単に警備の手落ちと
いったものだけでは済まされないものがあるように考える。
 関係者の話から、現場となった歩道橋付近の混雑を緩和するため明石市は会場
西側への人の流れを良くして歩道橋付近の誘導をしやすくする露店の配置案を主
張したが明石署が同意せず、別の案を提示していたことも一つの要因と考えられ
ている。
 その後の花火大会では、各地で警備を増員するなどの対策が行われてはいるが
根本的なことから考え直さなければ、こういった事件はなくならないと考える。
 今回、臼杵市の花火会場にも多数の露店が出ていたが、事前打ち合わせの段階
で所轄の警察より関係者が入り、出店者と主催者との間で取り決めが行われてい
たにも関わらず、当日は市外の街商組合が警察(県警担当者)を引き連れて我が
物顔でやってきて、取り決めを無視する出店を始め、主催者側が注意すると、県
警の担当者がゴリ押しするといった状態であった。
 地元警察に問い合わせたところ、担当者は「会議の席に出席しただけ。私には
何の権限も有りません」とのこと。
 このような癒着の世界が残る以上、明石市の教訓は今後活かされることはない
だろう。一部の善人者が改善を考えていることを全市民がよく熟知し、声を大に
することを切に願う。                    (豊の地蔵)




臼鬼夜行 
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