臼津タイムズ6月号
月見島・黒島で海開き
 臼杵港から約七キロ沖の臼杵湾に浮ぶ津久見島で五月三十一日、県内のトップ
を切ってキャンプ場及び海水浴場開きがあった。
 関係者ら三十五名が島に渡り、浜辺に設けられた祭壇で神事を行ない、後藤國
利市長、太田光令臼杵市観光情報協会長、島の民宿「月見荘」の二宮義雄さんら
が玉ぐしを捧げ、シーズン中の安全を祈願した。
 神事の後、砂浜で地引き網に挑戦、アジやイカなどがかかり、ピチピチと跳ね
ていた。
 島には「月見荘」のほかバンガローが十棟あり、シーズン中はキャンプのほか
海水浴客や釣り客など年間約五千人が訪れる。
 臼杵漁協前から渡船が出るが定期船ではないので予約が必要。料金は往復で大
人千円、子供五百円。
 また臼杵市佐志生の黒島では、六月五日、キャンプ海水浴場開きが行なわれた。
海岸に設けられた祭壇で神事があり、関係者や地元区長ら約五十名が出席。後藤
國利市長、城内幸彦臼杵署長、太田光令観光情報協会長らが玉ぐしを捧げ、市水
泳協会の三人がしめ縄と榊を持って祈願泳ぎをし、シーズン中の安全を祈った。
 時々小雨のふる生憎くの天気だったが、佐志生小の児童が冷たく感じる海に入
り、水を掛け合ったり、沖に向かって競争したりして初泳ぎを楽しんでいた。
 島へは対岸から渡し船が出ており、料金は往復で中学生以上五百円、小学生二
百五十円。
 島には「黒島荘」やバンガロー、貸しテントなどがあり、キャンプ、海水浴、
釣りなどが楽しめる。
《宿泊や船の問合せ先》
▼「月見荘」エ0972―66―5127
▼「黒島荘」エ0972―68―3939




フグの供養祭と放流
 臼杵市料飲店組合フグ部会(遠藤充弘部会長)と、フグ卸会社「木梨ふぐ九州
店」(木梨雅孝社長)が共催で、五月十日、九回目の「フグ供養祭と放流」を行
ない、水産関係者やフグ料理店の経営者ら約八十名が出席した。
 同社のフグいけすの前に設けられた祭壇で、僧侶の読経の中、木梨社長が焼香
して手を合せ、「犠牲となったフグに心から感謝と哀悼の意を捧げます」と慰霊
の言葉を述べ、フグを弔い今年の豊漁を祈った。
 続いて、出席者が焼香して感謝の気持ちを込め、手を合わせた。
 この後、参加者らは漁船に乗り込み、今年の豊漁を祈りながらトラフグの成魚
約百匹を海に放流した。
 同社は臼杵で水揚げされたフグのほとんどを取り扱っており、昨年度は約百ト
ン。そのうち約三十五トンが臼杵市内で消費された。




『兵殖』新工場設立へ
 津久見市は五月三十日、同市高洲町の水産基地に、兵庫養殖業生産組合(神戸
市兵庫区・伊藤博組合長)と津久見市漁業協同組合(福本正道組合長)が共同出
資して設立した水産加工会社「兵殖」(本社・津久見市高洲町、伊藤博社長)の
加工場を建設する協定を締結した。
 兵殖は今年十二月に操業を始める予定で、加工場では、兵庫養殖漁業生産組合
が津久見市の漁場で養殖したブリとハマチを機械で三枚におろし、「フィレ」を
生産、大都市の市場や量販店、生協などに出荷。
 新加工場は敷地面積千七百平方メートル、鉄骨二階建てで延べ床面積は千八百
平方メートル。従業員はパートを含め二十五名程度で地元優先採用する。市の誘
致活動や、東九州自動車道の開通が兵庫養殖生産組合の進出を決めた。




体協総会で功労者表彰
 臼杵市では平成十三年度の同体育協会総会を中央公民館で行った。前年度の事
業報告、決算報告、監査報告に続いて、当年の事業計画案、予算案、役員改選案
が出され、原案通り可決した。その後、体育功労者表彰が行われ、渡辺正巳さん、
佐世健一さん、武田一郎さんら約百名の個人・団体が表彰された。表彰者は次の
とおり。
【臼杵市スポーツ功労者】
▼県体水泳競技臼杵市チーム(藤原日出和・加嶋弘典・堤聖一・板井哲也・疋田
尚子)▼臼杵ローンテニスクラブ(小手川励人・矢野治・大塚和・上尾真子・梶
原祐子・戸川弘美)▼フンドーキンテニスクラブ▼うすき製薬テニスクラブ▼臼
杵市ラグビーフットボール部▼臼杵造船所クラブ(ソフトボール)▼市浜クラブ
(バレーボール)▼家野チーム(臼杵市ゲートボール)▼グラウンドゴルフ(吉
田ミフ子・足立博之・神矢久子)▼下ノ江ペタンク部
【同スポーツ優良児童・生徒】
▼小学生水泳競技(若狭俊/佐志生小5・工藤諒吾/福良小3・堤大陸/福良小
1)▼中学生水泳競技(堺和樹/西中2・平川奉也/北中2・川野洸騎/西中1
・朝来智可子/同)▼高校生水泳競技(新名鉄平・高野竜一・廣末孝夫・稗田貞
臣・北崎圭・朝来宏昭・福田尚智・村上太一・渡辺康一郎・平川和史/臼杵高校)
▼高校陸上競技(東利幸/楊志館高校・松田浩季/臼杵市陸上競技協会)▼ラグ
ビー競技・小学生(臼杵ラグビースクール)▼ラグビー競技・高校生(海洋科学
高校)▼ソフトテニス競技・高校生(臼杵高校)▼バレーボール競技・高校生(
臼杵高校)▼カッター競技・高校生(海洋科学高校)▼グラウンドゴルフ競技・
中学生(豊洋中学校)▼フットベースボール競技・小学生(あまべサンライズ)




北中体育館完成
 平成十二年度から工事を進めてきた「臼杵市北中学校屋内運動場」がこのほど
完成し同所で落成式が行われた。
 式には校区内の関係者をはじめ、後藤國利市長、藤丸利光議長、吉田敏昭同P
TA会長ら約百名が出席。
 同屋内運動場は、市内のスギ材を含む県産林をふんだんに使い、屋根小屋組に
木造トラス構造という臼杵市内では初めてのユニークな工法を採用して建てられ
た。




ハウスミカン初収穫
 津久見市千怒で平成八年から十年まで三年かけて完成した千怒ハウス団地(1
・3ヘクタール)で五月十三日、初めてハウスミカンを収穫した。
 国の農業構造事業で三億円をかけて完成したもので現在、三世帯の農家がハウ
スミカンを栽培している。
 ハウスミカンの収穫・出荷は今年が初めてで、収穫量は約四トンを見こんでい
る。当日は衛藤征士郎衆議院議員、古手川茂樹県議、小野安敏津久見市助役など
関係者二十名が集まり、生産者を激励。全員がハサミで丁寧に収穫した。
 生産者は「ミカンの糖度は十三度から十四度あり上出来です」と話していた。




陶芸教室作品展
 臼杵市内二王座歴史の道沿いにある、お休処「旧真光寺」で五月十三日から二
十七日までの約二週間、地元深田で陶芸教室を開講している一無彩(いちむさい)
主催の作品展が行われた。
 臼杵、津久見、佐伯を中心とした生徒が約一年間で制作した陶器約三十点が展
示され、観光で訪れた人々の目を楽しませていた。
 陶芸教室に関することは、一無彩(TEL65―2551)まで。




石仏総供養法会
 縁結び、合格祈願、当選祈願、リストラ除け、諸願成就等で観光客が集まる国
宝臼杵石仏で、このほど高野山真言宗総本山金剛峯寺の土生川宗総務長ほか大分
宗務支所下二十数名の参加のもと、総供養法会が執り
行われた。
 同会には、関係者ら約八十人が参加。祈念碑の除幕式も行われた。




LC四十周年事業
 臼杵ライオンズクラブ(吉岡勲会長)は本年、創立四十周年を迎えることから
臼杵市に消防広報車を寄贈した。
 同市役所であった贈呈式には同吉岡会長、甲斐四十周年実行委員長他消防関係
者ら約十名が参加。後藤臼杵市長に車のキーを手渡した。




全日本学童軟式野球県南ブロック大会
 四月三十日と五月三日の両日、臼杵市民球場と市民グラウンドで「第二十一回
全日本学童軟式野球県南ブロック大会臼杵予選」が開かれた。
 津久見市の予選は、五月三日と十二日の両日、西ノ内と彦ノ内のグラウンドで
予選が開かれた。
 五月二十日、津久見市民球場で地区代表の四チームが出場。熱戦の末、彦ノ内
少年野球チームが優勝。
 同チームは六月十日、大分市の大洲球場で行なわれる県大会に出場。




県少年柔道錬成大会
 県総合体育館で五月二十日、「第二十二回県少年柔道錬成大会」が開かれた。
 大会には県内各地区から十六チームが出場。低学年と高学年に分かれてトーナ
メント戦で優勝を競った。
 また、女子の学年別個人戦も行なわれ、練習の成果を発揮して好試合を展開し
た。(臼杵関係のみ記載)
☆組合せと結果。
【団体・低学年】
☆一回戦
臼杵市  4―0 高田
宇佐市  5―0 雄心館B
雄心館A 4―0 三重町B
秀鋭館A 4―0 鎌田
☆準決勝
臼杵市  4―1 宇佐市
秀鋭館A 4―1 雄心館A
☆決勝
臼杵市  3―0 秀鋭館A
○吉良勝弥  払い腰  渡辺
 矢野裕太  引分け  後藤
○高橋知也  けさ固め 斉藤
 佐々木あや 引分け  宇都宮
○蓑原和秀  払い腰  堤
【女子・個人戦】
☆四年・一位=佐々木あや
☆六年・二位=佐々木麻衣
 優勝した臼杵市柔道連盟少年部は昨年に続いて三回目の快挙を成し遂げた。




議員より昇格、助役に就任
 臼杵市の六月議会が招集された六月七日、同市では平成十二年十月三十一日よ
り不在となっていた助役の後任に山本正嗣氏を選任、議会の同意を得た。
 議会に先立ち、山本氏の議員辞職を承認。その後、助役への着任となった。
 同山本氏は、平成十年四月の市会議員選挙で二期目に当選。途中での昇格とな
った。なお、来年四月に予定されている市議会議員選挙での議員削減問題につい
ては話題に触れなかった。




臼津解剖  臼杵市では本年四月よりケーブルテレビの放送がスタートした。その中でも1
チャンネルは文字放送、2チャンネルは市民放送が現在放映されている。
 六月と言えば、臼津地区においても財政難の折りではあるが議会が行われてい
る。俗に言う補正予算案についての審議会である。
 臼杵市では現在二十二名の定数に二十一名(六月七日より一名は同助役へ就任
の為)の議員が、津久見市においては、二十名の議員が市民の為?に日夜努力を
している。さて、人口比率でいうと臼杵市は市民約一六四〇名に対し議員一名、
津久見市では市民約一二〇〇名に対し同一名の計算となる。では津久見市の議員
の方がきめ細かな住民サービスが整い、市民の声が行政へ届いているのかと言わ
れると、それは疑問である。
 両市の市報等でも市民向けに「議会開催中は傍聴にお越し下さい」など言って
いるが、日中それも何日間もある議会にかまっている暇など毛頭ないのが現状で
はなかろうか。
 行政の方は如何にして市政への関心を市民へ根付かせていくか、また各議員は
ミニ集会等を行い市民から市政への質問事項を聞いて歩くなどの努力が必要では
ないか。市民が関心を持たないのが一番の問題ではあるが…。
 そこで登場したのが議会の放送である。関係者から話を聞いたところ、今議会
より臼杵市では録画を行い九月議会よりは中継にて生放送も視野にいれていると
のこと。ぜひ、録画のテープの貸し出しも一考してみては。良くも悪くも今議会
では十五名にのぼる議員諸氏の一般質問があると聞く。市民の目に触れるとなる
とこうも変わるものか。あっ、来年は選挙も…。




いわせて  いよいよ夏のボーナスシーズン到来!。さてそこで地蔵を含む大多数の市民が
考えていることと思うが、ボーナスと言う語源は、その企業が利潤をあげた時に
皆で分け合うお金や物ではないだろうか?
 官庁では永年の慣習により、貰ってあたりまえと言う風潮が続いている。
 確かに昔は民間企業がよかった。公務員は給料が安いからボーナスという形で
支払われてきた。しかし、現在は民間企業もゼロ成長に突入し、給料を支払うの
も精一杯の時代である。
 このことを考えて、日本経済の構造が叫ばれている現在、1年に2回も2ヶ月
分の金を貰うということは考えるべきではないか。
 さて、そこで官僚という名のもとで高待遇を受けている日雇労働者に一言。
 先日、ある官庁に行ってみると一階、二階のトイレが工事中であった。地蔵が
用を足しにいくと、使用禁止になっていた。仕方なく廊下で用をたそうと思った
が、知性と教養でようやく我慢した。職員いわく「私たちは三階のトイレを使っ
ています」とのたもうた。
 市・県民は用事があって行っているにもかかわらず、トイレ工事中の掲示板もな
い。ましてや三階に行ってくださいと言う案内板もない。ないないづくしが役人
か?ましてや工事の受注業者も市民に対して思いやりの心もないのか?
 地蔵が以前、道路工事の事を書いたが「オレ達は公共工事をしているのだ。市
民や県民に迷惑を掛けても当然だ」という発想がある。
 ボランティアで工事をしているのなら少しは我慢もできるが業者は金を貰って
工事をしている。これと同じことがトイレの一件でもわかるはずである。
 この問題だけではなく、近頃、臼津地区を見回すのに役人の横暴やひとりよが
りが多く目立ってきた。
 両市長に強く望む。                    (豊の地蔵)




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