選挙開票結果へ

衆議院選挙緊急速報

 二十一世紀を担う衆議院議員を選ぶべく三年八ヶ月ぶりの選挙が明日、六月二
十五日(日)午前七時より午後八時まで各投票所で実施される。(投票時間が二
時間延長され即日開票)
 与・野党の思惑により解散となった今回の選挙は、県下では一区〜四区までが
激戦となっており各候補とも予断をゆるせない状態だ。
 選挙戦終盤では、浮動票や無党派層の掘り起こし、取り込み等が重要となって
いる。
 特に臼津地区では、直接地区に関係が無い候補者の選挙に対する有権者の関心
は低く、全体を考えることができない輩が多いことでも有名である。
 『選挙のシステムにも問題はあるにせよ、せめて投票には行くように!』と、
今回弊紙では各候補者に超多忙のなか自筆による回答をお願いして、有権者の投
票資料の一つとして活用して頂きたく、臼津タイムズ『号外』を発行。
 不信・不満がある人はぜひ投票に行き自己主張を行ない、陰でコソコソ陰口を
いうのではなく行動を起こしてほしい。宝くじと一緒で買わなければいつまでた
っても当たりは出ない。
 その一票を投じることで初めて政治に参加でき、当たりも考えることができる
というもの。
 誰が本当に国民のために必要なのか?
 以下、各候補者の意見書の項をよく読んで頂き、候補者選定に資して頂ければ
幸いである。
 また、忘れてはならないのが今回は衆議院の選挙の他に最高裁の選挙も行なわ
れること。
 これについては情報が少ないので有権者にとって選びづらいといった一面はあ
るが、各家庭に候補者の簡単な説明文が配られているので、それを参考にすると
よいでしょう。
                              (豊の地蔵)


石川あけみ
自連・新 47
1.政党自由連合大分第2選挙区総支部長
2.大隅鹿屋病院看護部長
3.鹿児島県鹿屋市川西町

景気対策について
景気対策=公共事業という発想がおかしい。古来より景気対策の原点は減税であ
る。また、規制撤廃や支出の正常化などによる小さな政府の実現により民間経済
が活性化する。まずは小さな政府づくりをめざし歳出を抜本的に見直す。思いや
り予算やODA等も抜本的に見直し、不要な歳出を極力削減する。もっとも、小
さな政府を推進するとデフレ効果が生じる。このデフレ効果を緩和するためにも
消費税の一時凍結を提唱する。

財政再建について
これまでの歳出を見直さず、安易に公共事業に頼った結果、650兆円にも及ぶ借
金大国となった。思いやり予算やODAの見直し、公務員数の削減、特殊法人の
整理などを徹底して行なう。一方で、これによって得られた財源を失業対策・転職
推奨、年金や福祉の補充など、弱者救済に用いる。

(福祉・教育・外交・防衛)の中で一つを選び、
それについてお書き下さい。

現在の医療・福祉は、患者のため生活者のためのものになっておらず、病院や役
人の都合、政治家の都合が優先されている。水増し請求や、過剰医療・過剰薬剤
など、患者のためにならない無駄遣いが年間 兆円を超えている。我々は、医療
と福祉を正常化し、この財源をもとに、介護保険料や介護サービス一部負担金の
軽減・廃止を実施する。

地方分権について
現在の市町村を合併して政令指定都市とし、その上で都道府県を廃止し、道州を
導入する。道州には、知事・議会を設け、権限・財源を委譲する。この際、公務
員数の削減・地方議員数の削減を実施する。

市町村合併での臼津地区について
現行の地方自治制度下では、合併されると地域の独自性が失われてゆくと考えられ
る。地域に都市計画などの権限や財源がいま以上に委譲されるまで、合併の時期
をうかがうべきではないか。


衛藤征士郎
自・前 59
1.自由民主党筆頭副幹事長
2.防衛庁長官(自由民主党)
3.佐伯市野岡町

景気対策について
社民党などは公共事業の大幅な削減を主張しているが、適正な公共事業は、経済
に活気を呼ぶために不可欠。公共事業なくして景気も雇用もない。大分県下でも
約40万世帯の4分の1が公共事業関連の職場で働く。公共事業に予備費、補正予
算の効率的配分をはかり、回復の兆しの見える景気を押し上げる。情報、環境、
高齢者関連など、時代が求める新しい市場の創造に全力をあげる。

財政再建について
まずは行政改革により、効率的な支出に改める。前回選挙の公約どおり、衆議院
議員の定数削減法案を、私自身が提案者となって国会に提出した。社民党などが
猛反対する中、 名の削減が実現した。国会を先頭に国中の行政改革を進める。
税制の改革にも党税制調査会の副会長として徹底的な検討を重ねている。財源を
生む環境を整備せねば、高齢化社会の福祉、介護、年金等々は守れない。景気回
復のための積極的な予算を配分し、経済の安定成長をはかる。

(福祉・教育・外交・防衛)の中で一つを選び、
それについてお書き下さい。

学力偏重の画一的教育に押しつぶされ、学ぶ喜び、生きる希望を見いだせない子
供達が多い。その子らしさを否定され、心と体の居場所をなくした子供が人格を
形成できず、罪を犯す不幸も多発している。人は皆、異なった価値ある個性を持つ。
それぞれの価値を尊重し活かす教育を、人それぞれに適した方法で与えるべき。
多様な価値観に基づく選択肢の多い教育が必要だ。少子化の今、子供や若者を
逞しい大人に育て上げなければ、多くの高齢者を支えることはできない。教育は
高齢化社会対策につながる重要課題だ。

地方分権について
国・地方を通ずる行財政の簡素効率化や地方自治体の徹底した行財政改革を推進
する。地方分権は自己決定権と自己責任に基づく。地方歳出規模と地方税収入の
かい離の縮小が必要。国から地方への財源の委譲を含め、地方税、地方交付税等
の一般財源の総額を安定的に確保することにより、地方財政の円滑な運営を推進
する。地方債については、許可制度を協議制度に代え、財政投融資改革について
は、公的資金の確保を図る。

市町村合併での臼津地区について
臼杵市と津久見市は、平成9年、市としては全国で初の広域連合を組み、効率的
な行政サービスに取り組んでいる。地方行革の積極的な姿勢と評価している。
自・公・保連立政権では、全国3232の市町村のおおむね1000の自治体へ
の統合を目指しているが、市町村統合問題の主役は、あくまで市町村と地域住民
である。国の方針や施策と地元の意向をつなぐパイプ役として、力を尽くす。


佛坂健二
共・新 53
1.党臼杵市委員会政策委員長
2.新人 日本共産党
3.臼杵市大字大野

景気対策について
雇用問題を景気対策の中心として重視し、違法なサービス残業をなくすとともに、
ヨーロッパ並の解雇制限法で野放しのリストラをおさえるルールをつくる。

財政再建について
「公共事業には 兆円、社会保障には 兆円」この逆立ちした財政の切り替えが、
再建の決め手。財政再建をすすめながら、 兆円のくらし向き新財源を確保する。

(福祉・教育・外交・防衛)の中で一つを選び、
それについてお書き下さい。

受験本位の競争教育をやめ、人間づくりを中心とした学校教育をすすめる。「いの
ちの大切さ」をはじめ、市民道徳の教育を重視する。

地方分権について
住民自治と団体自治にもとづく地方自治を、一層発展させることが前提。真の地
方分権には財源保障が必要ですが、いますすめられている「地方分権」にはそれ
がないのが問題。

市町村合併での臼津地区について
国、県主導の合併で、住民の頭越し。このような広域行政は、地方自治をそこな
うもの。


しげの安正
社・新 58
1.社民党県連合代表
2.大分県議会議員
3.大野郡野津町福良木

景気対策について
公共事業については、大規模プロジェクトではなく、下水道や生活圏の道路整備
など地域の生活環境重視の事業によって地場企業を活性化させる。また、社会保
障の充実を図ることにより、国民総生産額の6割を占める国民消費を活性化させ
る。

財政再建について
すでに世界一の借金大国となっており、次世代への負担は少子高齢化社会の到来
と相まって、国民はこれ以上の借金には耐えることができない。かと言って意図
的なインフレ政策は年金の切り下げなどによる国民の将来不安を考えると許すわ
けにはいかない。やはり最大限ムダを省き、国民が必要としない事業については
見直しを進めることが必要。

(福祉・教育・外交・防衛)の中で一つを選び、
それについてお書き下さい。

急激な少子高齢化社会を迎える日本にとって、福祉は国民の将来不安を取り除く
ために重要な問題。将来5人の勤労者で4人の年金受給者を支える時代が到来し
ようとしていることから、抜本的な改革が必要とされる。消費税を完全に福祉目
的税とするなどの対策をとらなければならない。

地方分権について
完全な権限委譲の地方分権を確立するには、それに伴う財源の確保が重要な課題。
予算の中央コントロールを排除し、歳入の地方分配率を高めるようにしていかな
ければならない。

市町村合併での臼津地区について
歴史的背景や文化的、経済的などのさまざまな条件はあるが、やはり原則として
は、住民が自ら選択し決定しなければならない。


年齢は告示日(6月13日)現在の年齢。
1.肩書
2.元・前役職及び党名
3.住所
※順番は届け出順

選挙開票結果へ
BACK