古園石仏群
大日如来を中心に、左右6体づつ計13体の石仏があることから
「古園13仏」とも呼ばれています。
この壮大な石仏群は、緒尊の悟りの世界を表現した
曼陀羅構成といわれて、圧巻。わが国の石仏では最高の出来映えです。
大日如来像(古園石仏)
気品のある端正な顔立ちは、臼杵石仏中の秀作、日本石造美術の
最高傑作のひとつです。平成五年度の修理によって、落ちていた
頭部は元の場所に復位されました。
ホキ石仏第1群第1龕
他の石仏に比べて簡素に彫られており、
童顔のやさしいお顔は、素朴な印象をあたえます。
この石仏群のように、如来像が3体ずつ並ぶ配列は、
国内でも極めて珍しい形です。
ホキ石仏第1群第2龕
威厳に満ちた石仏は、石仏群の中心的存在です。
中央の阿弥陀如来は、眉、目、髪を墨で描き、どことなく
厳しい表情をしており、両脇にある穏やかな表情の釈迦如来、
薬師如来とは対照的です。
ホキ石仏第1群第3龕
右から観音菩薩、釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来、勢至菩薩の
5体が並んでいます。
中心の三尊像の台座には、願文や経巻を納めたとされる
丸や四角の穴が彫られています。
ホキ石仏第1群第4龕
錫杖を持たず、右足を座し、左足を立てている地蔵菩薩。
その左右、5体ずつ十王(閻魔大王のそばにいる裁判官)
が配置されています。
ホキ石仏第2群第1龕
巧みな技術掘り出された仏像は、臼杵石仏の中でも最も
優れた石仏のひとつです。
中尊の阿弥陀如来坐像は、どっしりと力強い表情をたたえています。
ホキ石仏第2群第2龕
像高1mほどの比較的小さな阿弥蛇像が9体刻まれており
「九品の阿弥陀」といわれています。雨風にさらされながらも
唇や衣には彩色が鮮やかに残っています。
山王山石仏
かつては竹藪に隠れていたことから、「隠れ地蔵」とも
呼ばれる山王山石仏。
顔の輪郭は丸く、目鼻は小じんまりとしており、まるで
子供のよう。故安井曽太郎画伯が絶賛した像です。